2007年02月

2007年02月05日

韓国宮廷料理・松の実 @神楽坂

韓国の本格宮廷料理・薬膳料理が楽しめます

薬膳 家庭料理 松の実

オーナーの、日本生まれの韓国人である全芳江さんの自宅の一階に、お店があるんです。
アットホームな雰囲気で頂くお料理は、体に優しくて美味しい韓国の宮廷料理。
小さなお店なので、夜のみの営業、一日4組限定なんです。

場所は、JR飯田橋駅方面から神楽坂通りを上り、左手に毘沙門天善國寺
が見えたら、右手の細い石畳の路地裏(神楽坂らしい雰囲気がある裏路地ですよ)を入っていくと、看板の明かりが見えます。
看板がなければ、民家なのでそのまま通り過ぎてしまいそうです。



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玄関を入ると、お店の方が出迎えてくださり、靴を脱いでリビングに案内されます。
椅子のテーブル席が一つと、お座敷で座るタイプのテーブル席が3つ。
木曜日ですが、もちろん満席です。

店内には、韓国の調度品が上品に飾られていて、韓国の民家はこんな雰囲気なのかな?と想像させてくれます。
そして、民族衣装であるチマチョゴリを美しく着こなした親子のお店の方から、温かいおもてなしを受けます。


NHKで放送されていた「チャングムの誓い」(1500年代初頭、朝鮮王朝時代の王宮が舞台のドラマ)で分かるように、医食同源に基づく伝統的な韓国料理は全て薬膳。
(番組自体は少ししか観たことないんですが・・・)

韓国料理といえば、唐辛子。
辛くてスタミナが付くお料理をイメージするのですが、宮廷料理では唐辛子は使用しません。
なぜなのかというと、なんと、唐辛子は日本から韓国に入ってきたスパイスなんだそうです。
宮廷が力を持っていた時代には、唐辛子はまだ韓国には入っていなかったんですね。


メニューは一種類のみで、「冬の宮廷料理コース」5500円。
季節により、内容が少し変わるようです。

さあ!韓国宮廷料理を早速頂きましょう音符
メニュー全て写真を撮ってまいりましたよ。

・・・
・・

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松の実粥(チャツチュク)


少量飲むことで胃壁を保護するそうです。
ちょっぴり塩味の、ねっとりとした滋味深い味。

その後飲み物を注文します。


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九節板(グジョルパン)


八種類の具材を特製の小麦粉の皮で包んで頂く宮廷料理。
それぞれの味と食感が口の中でミックスされて、繊細で絶妙な味わい・・・。
目にも美味しいお料理です。


お店の方が、韓国宮廷料理について説明してくださいました。


韓国宮廷料理は、食材から味付け、色取りにいたるまで、一つ一つに意味があるそうです。
五味五色と言うそうなのですが、この五色とは、宇宙を象徴する5色の事で、空間の方向・春夏秋冬と季節の変化・時間を表しているそうです。


また、味付けにも関係していて、簡単にまとめると・・・

黄色 ・・  中央(しょっぱい)
青色 ・・  東(すっぱい)
白色 ・・  西(甘い)
赤色 ・・  南(にがい)
黒色 ・・  北(辛い)


となります。

彩りや味付け、一つ一つに深い意味があるんですね。


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上から・・・

豆腐チム(トゥブチム)豆腐とひき肉のはさみ煮
煎(ヂョン)野菜の焼き物
チヂミ ゴボウのチヂミ

どれも丁寧に料理されていて、一つ一つしっかりと味わえました。
味付けも濃くなく、体に優しく染み込んでゆく感じです。

豆腐チムは、旨みがぎゅっと詰め込まれていて美味しい。
煎は、ナスの焼き物。
ナスそのものの味と甘辛いタレがよく合います。
ゴボウのチヂミは、タレに付けて頂きます。
とてもシンプルなんですが、不思議と食が進むんですよね。


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ここで、韓国料理といえば!のキムチ登場。
白菜のキムチです。
マイルドな辛さで、さっぱりと頂けます。


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宮廷トッポッキ


トッポッキとは、餅の甘辛炒めの事。
韓国餅と野菜、肉の炒め物です。
こちらのお料理も、色鮮やかですね~。
餅のもっちもちとした食感とシャキシャキの野菜、お餅の甘みと、味付けの塩味が効いていてとても美味しい。

ちなみに、トック(餅)とポッキ(炒め)の合成語だそうです。
巷で見かけるトッポッキはコチュジャンで炒めていて真っ赤ですが、さすがは宮廷料理、唐辛子を使ってないので赤くないんですよね。



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ペジュフェ (帆立貝のお刺身)


なんと美しい盛り付けでしょう。
とても手が込んでますね。
目にも舌にも美味しいお料理。


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参鶏湯 サムゲタン


ひな鳥に、高麗人参・もち米・なつめ・松の実・栗・にんにくを詰めて、じっくりと煮込んだ韓国の代表的な薬膳料理です。

お店の方が、ぐつぐつと煮えたひな鳥の身を、さくっとほぐします。
見るからに柔らかくて美味しそう!
実際に頂いてみると、鳥の旨みがしっかりしていて、柔らか~いんです。
骨まで美味しく食べられました。
添えられている塩コショウを付けて、これまた美味しい!


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柚子の寒天ゼリー


最後は、さっぱりと柚子の酸味と甘みで。


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とうもろこし茶


韓国らしい青磁のゆのみ。
二重構造になっているので、熱々のお茶は冷えません。
そして持つ手も熱くありません。

ご馳走様でした。
上品で滋味深く、温かみがあって、美味しいお料理でした。
かなりお腹いっぱいになりましたが、胃はもたれません。
さすが薬膳ですね。

お会計を終えてお店を出ると、お店の方も外まで出て、「外は寒いですから、お気を付けて・・」と、お見送りしてくださいました。
最後まで、温かいおもてなしを受けて、お腹も身も心もポカポカになりましたよ。


完全予約制で予約は三名から。一日四組限定。
特に週末は、お早めに予約されたほうが良さそうですよ。
また、月に一度、韓国民族楽器による生演奏を毎月第三土曜日に行っています。
演奏に耳を傾けながら、美味しい宮廷料理に舌鼓なんて素敵ですね。




■お店情報


住所 東京都新宿区神楽坂4-2
時間 17:00~22:30
電話 03-3267-1519 (予約は午後から受付です)
定休 日曜 (祝日は営業)

 



at 23:20|PermalinkComments(12)TrackBack(0)★飯田橋・神楽坂