2007年06月
2007年06月25日
フォーシーズンズホテル椿山荘で優雅にアフタヌーンティー
フォーシーズンズホテル椿山荘で庭園を眺めながら
優雅に英国スタイルのアフタヌーンティーを楽しむ
フォーシーズンズホテル椿山荘東京
ロビーラウンジ ル・ジャルダン
Lobby Rounge Le Jardin
優雅に英国スタイルのアフタヌーンティーを楽しむ
フォーシーズンズホテル椿山荘東京
ロビーラウンジ ル・ジャルダン
Lobby Rounge Le Jardin
椿山荘の美しい庭園散策の後は、お楽しみのアフタヌーンティー。
場所は、フォーシーズンズホテル椿山荘のロビーを少し入ったところにあるラウンジ「ル・ジャルダン」です。
一週間ほど前に電話で予約し、景色の良いお席をリクエストしておきました。
こちらのラウンジは、お席によって庭園を一望できるのです。
さらにオープンエアのテラス席もあるので、四季折々の自然と心地よい風を肌で感じながらのティータイムも楽しめますね。
アフタヌーンティーが頂ける時間はティータイムの2時~5時。
5月末の平日2時に予約をしたル・ジャルダンへ。
平日ということもあってか、お客さんはそんなに多くはありませんでした。
こちらのホテルは交通の便が良いとは言えず観光地でもないので、他のホテルのラウンジと比べ、ホテル利用を目的とした人ばかり。
おかげで、とても優雅で落ち着いた雰囲気です。
ダージリン フォーシーズンズブレンド
リクエストしたかいあって、とても眺めの良いお席です。
フォーシーズンズホテル椿山荘のアフタヌーンティーの飲み物は、メニューに載っている15種類ほどの紅茶やハーブティーの中からひとつ選びます。
お湯を足して頂けるので、一種類ですが何杯も楽しめます。
紅茶は180年の歴史を誇るドイツの「ロンネフェルト」社のものを使用しています。
Traditional Afternoon Tea
写真は2人分です。
今回のアフタヌーンティーは2800円で、4000円でグラスシャンパン付きもあります。
英国ロンドンにあるフォーシーズンズホテル・ロンドンのレシピをそのままに本場のアフタヌーンティーを提供してくれます。
日本庭園を眺めながら・・・というのがまた良いですね。
食器はノリタケ。
デザインが庭園とマッチしていますね。
アフタヌーンティーの内容は、季節ならではの限定素材を使用。
春は桜で、6月30日(土)までは「よもぎ」
写真でお分かりのように、スコーンが緑色!
あずきのクロテッドクリームも付いています。
三段目
美味しい紅茶を頂きながら、まずは軽いお食事から。
熟成プレミアムポークと黒糖胚芽ブレッドのサンドイッチ
北海道産スモークサーモンとホールウィートのオープンサンド
有機野菜の胡瓜のモルトブレッドサンドイッチ
有機卵と天然酵母のブレッドサンドイッチ
どれも丁寧で繊細とても美味しい。
二段目
自家製スコーンのプレーンとよもぎ。
ふわっ サクッ しっとり・・・の塩梅がバツグン!
ベリージャムとクロテッドクリーム、あずきが入ったクロテッドクリームの三種を付けて、味の変化を楽しむのはもちろん、何もつけなくてそのままでもとても美味しい。
風味豊かなよもぎスコーンに、あずきクロテッドクリームの組み合わせは日本ならではですね。
とってもよく合いました。
一段目
ダンディーケーキ、米粉のショートブレッド、チョコレートタルト、
フルーツタルト、サリー・ラン
お腹もいっぱいになってくるのですが、一つ一つに味わいがあるので、美味しく頂きました。
でも、かなりボリュームがありますので、しっかりお腹を空かせて臨むことをおススメいたします。
オープンエアのテラス席
日が落ちてくると、コチラの席で涼しい風にあたりながら・・・なんて素敵ですね。
とても落ち着きのある雰囲気
こちらは絨毯敷きですが、庭園側のお席は一段下がって石畳風の床です。
2時頃は空いていましたが、3時を過ぎるとお茶利用のグループ客が増えました。
夕方になると恋人同士の利用が増えたかな。
時間帯によって、ランチ、ティータイム、イブニング、バーと幅広く利用できますね。
最寄り駅からちょっと歩きますが、素晴らしい庭園と優雅なアフタヌーンティーで都会のオアシスの素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
今の時期は、庭園でゲンジボタルが飛び交う姿を観察できますね。
また、6月30日(金)までの期間(もうすぐ終了!情報が遅くてごめんなさいっ)、1日10本限定の「よもぎロールケーキ」をラウンジで販売しています。
旬のフルーツ アプリコットと大納言を上質なクリームに混ぜ込んだ、しっとりと上品な「よもぎロールケーキ」は、1本2625円です。
よもぎスコーンもお持ち帰り用に販売しています。
帰りは、ホテルから最寄駅(江戸川橋駅・池袋駅)へのシャトルバスサービスがありますので、ホテルのHPの交通のご案内から時刻表をチェックしてください。
■お店情報
住所 東京都文京区関口2-10-8
地図
時間 11: 00~ 21: 00 (月~木)
11: 00~ 23: 00 (金)
09: 00~ 23: 00 (土)
日・祝日は9:00~21:00
電話 03-3943-0920
03-3943-2222(代表)
定休 無休
アフタヌーンティーは2時~5時です。
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その他のアフタヌーンティー、ホテルでのお食事・お茶の記事はこちら。
○コンラッド東京・アフタヌーンティー
○パークハイアット東京・アフタヌーンティー
○マンダリンオリエンタル東京・ティータイム
○マンダリンオリエンタル東京・アフタヌーンティー
○マンダリンオリエンタル東京・「センス」でランチ
○グランハイアット東京・「旬房」でランチ
○横浜 ホテルニューグランド「ザ・カフェ」でランチ
○横浜 ホテルニューグランド・アフタヌーンティー
○パンパシフィックホテル横浜・アフタヌーンティー
○ウェスティンホテル東京・アフタヌーンティー
○上高地帝国ホテルでティータイム
○A.C.PERCH'S THEHANDEL TEA ROOM アフタヌーンティー @コペンハーゲン
クリックすると各記事に移ります。
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2007年06月16日
椿山荘の美しい日本庭園を楽しむ -史跡めぐり編-
椿山荘の日本庭園を楽しむ
-史跡めぐり編-
-史跡めぐり編-
5月の終わり、椿山荘の美しい庭園を散策。
その後はお決まりの?!アフタヌーンティーを、フォーシーズンズホテルのラウンジで楽しみました。
アフタヌーンティーの記事はこちらからどうぞ。
本日の記事は食べられませんっ。さらに文章多めです。
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ではまず、椿山荘について軽く触れてみましょう。
都心にいることを忘れてしまいそうな広々とした庭園の敷地は、なんと東京ドームの約1.5倍の広さの約2万坪!
椿山荘の周辺は、古来より椿が多くあり「つばきやま」と呼ばれていました。
その名にちなみ、山縣有朋(やまがた ありとも)が椿山荘と名づけました。
山縣有朋は、今の椿山荘ができる前に、この地で屋敷を構えていた、長州藩出身の明治・大正期の政治家・軍人で、明治天皇をはじめとする当時の政財界の重鎮を招き、椿山荘で重要な会議を開いていたようです。
大正7年、当時関西財界で主導的地位を占めていた藤田組の二代目当主藤田平太郎男爵が、名園をありのまま残したいと言う山縣有朋の意志を受け継ぎましたが、残念なことに、昭和20年の空襲で大邸宅や樹木の大半が殆ど焼けてしまいました。
昭和23年、藤田鉱業(旧藤田組)から藤田興業の所有となりました。
藤田興業の創業者となった小川栄一は「戦後の荒廃した東京に緑のオアシスを」の思想の下に、一万有余の樹木を移植し、名園椿山荘の復興に着手したそうです。
そして、昭和27年、ようやく完成した椿山荘で盛大な披露パーティが行われました。
以来、美しい庭園のある結婚式場の名門と呼ばれる椿山荘が誕生したのです。
ちなみに山縣は日本軍閥の祖と言われ、また政治家としても手腕を発揮したのですが、それ以上に極めて文化人でもあったようです。
和歌を嗜み、庭園を好んで、作庭については一家言を有していたようです。現在も残っている山縣の名園には、京都の無隣庵、小田原の古稀庵、そして東京目白のこちら、椿山荘庭園があり、この三園をあわせて山縣三名園と呼ぶのだそうです。
椿山荘の庭園には、数々の由緒ある史跡が点在しています。
その一部をご紹介。
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筆塚
昭和33年の11月、出版美術家連盟の皆さんによって除幕式が行われた筆供養の碑です。
「筆に明け筆に生涯を送る私たちの伴侶を芭蕉ゆかりの地に祀り筆塚とする」
と説明されています。
椿山荘の碑
明治10年、西南の役に凱旋した山縣有朋が、翌11年「つばきやま」の地を「椿山荘」と銘々した際の感慨を刻んだ記念碑です。
標高2m70cm。
なかなか存在感があります。
石燈籠
南都興福寺にあったものを、大正14年頃に移築したものです。
羅漢石
伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)の下絵による五百羅漢のうちの約20体で、京都南伏見の洛南鳥羽某寺におかれていたものを大正14年頃に移築したもので、こちらには20体ほどあります。
こんなところで伊藤若冲つながりの作品に出会えるとは!!
柔らかく優しい、どこかコミカルな表情ですね。
ちなみに、羅漢とは阿羅漢(あらかん=悟りを得て、人々から尊敬をうける人)の略で、禅宗の伝来とともに日本へ渡ってきたと言われています。
庚申塔
江戸時代の初期、この付近に野道があった頃から現在の位置にあったと伝えられています。
庚申塔(こうしんとう)とは、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことです。
庚申は、十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を毎日に当てはめてく暦法の一つで、60日ごとに巡ってくる庚申(かのえさる)の日。
十干十二支は、それぞれが陰陽五行とも対応していて、庚(かのえ)も申(さる)も金の気に属しているため、この日は金気が強すぎ、刀傷沙汰が起きやすい日として疎まれるようになったそうです。
道教では、人間の体内には三尸(さんし)の虫が住んでいて、庚申の日の夜、この虫が天に登って天帝にその人の行状を報告し、悪いことをしていると、天帝はその分その人の寿命を減らすと考えられていました。
三尸の虫は、人が寝静まってから天に上っていくため、庚申の日は夜通し眠らずにおれば三尸の虫は体外に出られず、天帝に罪を罰せられることなく長生きができる!?ということで、庚申の夜は・・・
夜通し神を崇め祭る → 夜通し飲み食いをして騒ぐ
という風習になりました。
後に仏教、神道など様々な宗教と結び付いていった庚申信仰ですが、庚申の日に徹夜する(=庚申待ち)を何年か行い、その記念に建てられたのが庚申塔なんです。
庚申塔は全国で見られます。
(昔はあちこちにあったらしいのですが、かなり撤去されたようです)
「申」は干支で「猿」に例えられる事から猿が彫られたものが多いのですが、椿山荘の庚申塔の神像は青面金剛だと思われます。
仏教では、庚申の本尊は青面金剛とされるため、青面金剛が彫られることがあるそうです。
青面金剛の姿は、頭にドクロをいただき、腕が4本または6本、それぞれの手には、三叉戟(さんさげき)・法輪・剣・弓矢など様々な武器を持っていて、仏教でいう、天や明王に似た戦う神の姿をしています。
青面金剛が三尸を押さえる神として崇められたのでしょうね。
また、青面金剛は疫病を流行させる神であり、その神を祭ることによって逆に疫病を防ごうとしたという考え方もあったようです。
うわ!長くなってしまいました。
庚申信仰って、道教、仏教、陰陽五行など、色んな信仰がミックスされた、よろずの神★日本ならではの風習なんですね。
古香井(ここうせい)
古くから東京の名水に数えられた由緒ある湧水秩父山系からの地下水が湧き出されているもので、ミネラル・カルシウムを豊富に含んだ弱アルカリ性の水が湧き出ているそうです。
(目白台周辺は湧水に恵まれているそう)
関東大震災(1923年)の時には、被災者用に開放されました。
福の亀
この亀の形をした石は、なんと!まったく天然のままの甲州御影石。
亀甲模様の線は永年風雨にさらされて、石の柔らかい部分が風化して出来たもので、一万年以上の年月を経ていると推定されているそうです。
御神木
椿山荘の最古の樹木。
樹齢500年で、高さ20m。
根元の周囲は4.5mの椎の木です。
丸型大水鉢
京都府東山粟田口から蹴上を経て山科に通じる日ノ岡峠にあったもので、木食上人養阿正禅(もくじきしょうにんようあしょうぜん)が旅人のために作ったものと伝えられています。
「木食」とは、米などの五穀を食べず、木の実や果実などのみを食べる行を行う僧のことです。
十三重塔
戦国時代の武将であり茶人でもあった織田有楽(織田信長の弟)ゆかりの層搭と伝えられています。
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椿山荘では、数年前から庭園内を流れる小川の水質・水量の改善や整備など、ホタルが自生できる環境作りに取り組まれ、本格的なほたるの飼育施設を設置。
春先には、ほたるの幼虫を庭園の小川に放流しているそうです。
5月の下旬から、6月下旬頃までほたるの見頃を迎えています。
夜の庭園で、幻想的なほたるの光を楽しめますね。
■椿山荘(ちんざんそう)庭園情報
住所 東京都文京区関口2-10-8
地図
時間 9:00~21:00
電話 03-3943-1111(代)
定休 なし
入園無料
2007年06月12日
深大寺蕎麦 食べ比べ?!
神代植物公園、深大寺門そばにある手打ち蕎麦屋
玉乃屋 ・ 松葉茶屋
玉乃屋 ・ 松葉茶屋
調布の深大寺といえば、お蕎麦が有名ですね。
深大寺蕎麦とは、深大寺の門前の蕎麦のことをいいます。
深大寺と蕎麦の関係は・・・
古来、蕎麦種は8世紀頃に原産地である北方大陸から朝鮮半島を経由し日本に伝わったそうです。
日本での蕎麦作りは、武蔵野台地を開拓した高麗の帰化人によって栽培され広がりました。
深大寺蕎麦が有名になったのは元禄年間。
天台宗関東総本山の東叡山寛永寺御門主第五世公弁法親王に蕎麦切りを献上して賞賛を得てからだと言われています。
元来、深大寺周辺は蕎麦の栽培に適した高燥の地の黒ぼく土で、境内には豊かな湧水が湧いていました。
大変良質な地粉が産出され、美味しい蕎麦ができる条件が整っていた訳です。
現在では、門前周辺に20数軒の蕎麦屋さんが軒を連ねています。
残念ながら、蕎麦の栽培はもう見かけないんですよね・・・
さて、前置きが長くなってしまいましたが・・・
神代植物公園すぐそば、深大寺の裏手に、自然豊かな林に二件のお蕎麦屋さんがあります。
左手) 玉乃屋 右手) 松葉茶屋
神代植物公園の深大寺門そばからの撮影です。
どちらのお店も手打ちの蕎麦。
席が店内と外にあり、自然を仰ぎながらの食事が楽しめます。
神代植物公園の深大寺門出入り口のそばにあり、植物公園散策中のお食事処としてもいいですね。
空いている時期は、それぞれのお店の前で呼び込み合戦をしています。
神代植物公園では、当日に限り途中入退場が自由なんです。一旦出る際は、係員から赤い紙の証明書をもらってください。
季節は違いますが、二件のお店でお蕎麦を楽しんできました。
まずは、左手にある玉乃屋。
玉乃屋の店構え
玉乃屋には、3月の下旬の平日、3時頃に訪れました。
オープンエアーの清々しい空気を感じながら頂ける外の席で、蕎麦が出来上がるのを待ちます。
赤い毛氈の上に座布団が置かれた席は、まるで江戸の茶屋みたい。
外の席では、写真に写っていない左側のガラス張りの打ち場で、主人が蕎麦を打っている様子を眺められます。
天ざるそば 1300円
そばつゆに木々が映っているのがいいですね。
茨城産と北海道産の丸抜き(殻を取り除いただけのそばの実)を使って、石臼の自家製粉で作られた細打ちのお蕎麦。
美味しく頂きました。
この日は深大寺も植物園も人が少なく、玉乃屋の屋外の席には私と一人旅バイカー風お兄さん一人。
人が少ないと、ゆったりできて良いもんですなぁ。
・・・
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次に、右手の松葉茶屋。
先月末の休日、神代植物公園のバラフェスタでもりあがっている時に伺いました。
松葉茶屋の店構え
お天気の良い休日の1時過ぎでしたので、どちらのお店にも行列が出来ていました。
15分ほど待ち、室内の席に。
広い店内はもちろん満席。
その間を、忙しく走り回る大勢の店員さん。
店内には樹齢300年古木が突き抜けており、なかなかの趣き。
そばどうふ 300円
天ざるを注文しましたが、天ぷらが出来るまでに30分ほどかかるそうなので、その間にこちらを頂きました。
そば粉が使われたお豆腐に、そばツユがかかった個性的な一品。
天ざる(二八そば) 1300円
人気の十割そばは売り切れでした。
天ぷらがよく揚がっていてサクサクとした歯ごたえ。
黄色味がかった衣の色が印象的な天ぷらです。
大忙しの厨房で期待はしていなかったのですが、お蕎麦も美味しく頂けました。
大根おろしが、おろしではなくみじん切り?でしたが、通常もそうなのか忙しかったからなのかは謎。
「そばがき」や「そばあげもち」もあります。
どちらのお店も、緑豊かな木々の中で楽しく気持ちよくお食事できます。
できれば、深大寺や植物公園で催しがない空いている時期にゆっくりと利用したいお蕎麦屋さんです。
■玉乃屋情報
住所 東京都調布市深大寺元町5-11-3
地図
時間 09:30 - 16:30
電話 0424-85-0303
定休 月曜
■松葉茶屋情報
住所 東京都調布市深大寺元町5-11-3
地図
時間 10:00~17:00
電話 042-485-2337
定休 月曜(祝日の場合は翌日)