2007年08月23日

たしかに高すぎです。

感動の諏訪大社上社前宮を後に、本宮方面へ田舎道を進みます。
次なる目的地は、
神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)」。

・・・が、道に迷ってしまい坂道をてくてく登ってしまいました。
ちょうど地元の方が二人いらしたので、場所を尋ねてみると、もと来た道まで一旦戻ると良いとのこと。
しかし、隣の方は「戻らなくても、もう少し坂道を登って右に曲がって道なりに下ると見えてくるよ」と。


どちらのルートにするか少し迷いましたが、せっかくなのでもう少し坂道を登る後者のルートを選択。
下り道に差し掛かった時、左手には立派な墓地が。
案内看板もあったので、きっとまた歴史がある場所なんだと思います。

ふと右手の下り側に目をやると、木々の隙間から目的地である神長官守矢史料館が遠くに見えました。
やったー、あともう少しでたどり着けそう。


ふと、その手前に目をやると・・・


・・・
・・

わーっ!!!


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人がいない田舎道で、思わず絶叫!!

小さくて可愛い家が宙に浮いています。
いや、木で支えられているではありませんか。
これはまるで、ジブリの宮崎駿さんの映画やおとぎ話に登場しそうな建物。

実は、この建物。
今回諏訪の旅で、是非行って行ってみたかった場所だったのですが、どこにあるか詳しく分からなかったので、行くのをあきらめていたスポットだったのです。


たまたま坂道を登って目的地に向かう選択をしたため、こうして見つけることができたんです。
もしかして導かれちゃった?なんて思うぐらいの感動。

道路から、建物のある畑に入る通路があったので、ちょっとおじゃまして写真を撮らせて頂きました。


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緑と空の青にとっても映えます


ツリーハウスのような小さな建物は、二本の木の柱で支えられているのみです。
地面に長いハシゴが置いてありました。
このハシゴをかけて、途中まで登るんです(確かそのはず)。


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すぐそばにあった祠


藁でできていて可愛いですね。
四方には、ちゃんと御柱も立っています。


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お花畑とともに


少し下るとお花畑。
そこから眺めるお姿も素敵。

この建物、実は高過庵(たかすぎあん)という茶室なんです。
ちょっと高すぎたかな・・・という事で、高過庵と名づけられたそうです。
建築家は、東京大学生産技術研究所教授の藤森照信(ふじもり てるのぶ)さん。
2004年に施工されました。

個人的に興味のある話なんですが、藤森さんは東北大学工学部建築学科卒業で、元オフコースの小田和正さんと同期なんですよ。

日本近代建築史研究の第一人者である藤森さんが、自ら建築作品を手がけるようになったのは、1990年の事。
以来、形式にとらわれることのない独創的な建築の数々を発表し建築界に響きを与え続けてきました。

私が藤森さんとその建築を知ったのは、今回の諏訪旅行を企てている最中の事。
諏訪の情報収集をしている時、目に飛び込んできました。
と、同時に花宵さんのブログから、東京オペラシティアートギャラリーで『藤森建築と路上観察』が催されていると知り、最終日に転がり込みました。
心をくすぐられるような楽しい藤森建築の数々・・・
写真を見ているだけでも感動して涙が出そうになりました。
ちなみに、同時開催「路上観察」も、その場で転げまわりたくなる程ツボにはまりました。


藤森建築は、施工にあたり藤森さんご自身、友人、施主からなる「縄文建築団」を結成して手造りするんです。
ギャラリーでは、この高過庵を建築しているドキュメントのビデオを観ましたが、壁のざらざら感や屋根の質感等はまさに手作りだからこそだせる味わい。
屋根の銅版は、縄文建築団が「いやあ~疲れますなぁ・・」なんてぼやきながら、どう見てもメチャメチャ楽しそうに自分達で折り曲げて打ち付けていってました。
私の目には、大の大人が幸せそうに遊んでいるように映ったんです。

一度本物を見てみたい。
その夢が思いもかけず叶いました



・・・
・・


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乞食塚古墳・甑塚跡


道に迷っている時に見つけました。
古墳と分かってしまうと、通り過ぎるわけには参りません笑。

別名「コシキ塚古墳」とも呼び、昭和7年に道路拡張工事によって破壊された横穴式石室円墳です。
765年(天平神護元年)に、日本で鋳造発行された銭貨である神功開宝が出土したそうです。
このほか、直刀・子持勾玉・ルリ小玉・ヒスイ丸玉や高杯・轡(くつわ)などの馬具、人骨など多数出土したそうです。


この古墳の主は、相当の権力者だったんでしょうね。
乞食がよく宿にしたのが名前の由来だといわれています。
現在は、長方形の石一基のみが残っています。


次回、本来の次なる目的地である「神長官守矢史料館」をご紹介します。
前宮の回で登場したミシャクジ神や、神長官の諏訪の古い歴史を語る史料館です。
そして、神長官守矢史料館は藤森さんの処女作なのです。





■高過庵情報


場所 長野県茅野市宮川
   藤森さんの生家近くのプライベートな茶室です

アクセス 神長官守矢史料館の横の上り坂を登っていくと、
      道路から確認できます



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今回の諏訪の旅一覧リンク


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リンゴ園経営の素敵なカフェ ル・ポミエ @上諏訪

諏訪の旅・下諏訪の旅館で宿泊 聴泉閣かめや

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たしかに高すぎです・・・高過庵

諏訪地方の古代ロマン・神長官守矢史料館

諏訪の古代信仰☆ミシャクジ神ワールド

最後に諏訪ネタ

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この記事へのコメント

1. Posted by naoko   2007年08月24日 22:28
宙に浮いた家に、わぁ~~ きゃ~~
思えば、ハシビロコウさんが道に迷った時から始まっていたんですね。
二人の異なる指示を選択した時も・・・
すべてここにつながっていたかのような不思議体験でしたね。
それにしても凄過ぎー(笑)
高過庵という またネーミングがいい♪
夢や遊びや・・・機能だけではないものが一杯詰まっていますね。
こんな見晴らしのよいところでお茶を点てたら・・・どんなに素敵な味がすることでしょう。
高い所好きな私としては、上ってみたい衝動に駆られています。
2. Posted by pickles   2007年08月24日 22:41
TRACKBACKありがとうございます。
坂道をだんだん登りながら見ても
近くまできたときに叫ぶくらいだったのに
突然見つけられたのなら
なおさら驚きだったでしょうね(笑)
ちなみに今は低過庵を計画中みたいですよ◎
期待大ですね~☆
3. Posted by lemocchi   2007年08月25日 01:22
こんにちは。
真っ青な空に浮かぶ高杉庵、ほんとにおとぎ話のお家みたいです。
雑誌で知ってからいつか行ってみたいなと思っているのだけど、まだ写真集で我慢しています。偶然入った道で辿り着くなんて、そのエピソードも素敵ですね。お花畑と一緒の高杉庵が可愛いです。実物を見たくてうずうずしてきました。
4. Posted by 花宵   2007年08月26日 21:08
お久しゅう御座いマス♪
ギャーッ!!!
やっぱり行ってきたのですね。笑。
写真と実物とじゃ、やっぱり違うのでしょうね・・
はぁ。行ってみたい。。
記事の中に私の名前があって、ビックリでした。汗。
やはり、藤森氏の建築は遊び(アジトちっくな)な匂いですよね。
青空にとっても映えます♪
今度は是非路上観察ごっこでも如何でしょ?
5. Posted by ハシビロコウ   2007年08月26日 22:44
花宵 さま
コメントありがとうございます。
はい、勝手にリンクさせていただきましたっ。
先にご連絡すべきでしたが、驚かせてしまってゴメンナサイ。
高過庵を見つけたときは、
神長官守矢史料館に向かう途中、道に迷って偶然見つけたので、
ものすごく感動しちゃいました。
藤森建築を知ったのは、花宵さんのお陰です。
ものすごく感謝です!
路上観察ごっこ♪やるやるっ。
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lemocchi さま
コメント&TBありがとうございます。
実物、とっても素敵ですよ~。
山中で叫ぶことうけあいです笑。
お花が沢山咲いている畑の中にあって、その景観もとっても良いんですよ。
lemocchiさんにも、機会があれば是非、生で見ていただきたいです。
藤森さんの処女作である「神長官守矢史料館」の窓からも望めるのですが、
間近でも見ていただくことをおススメします♪
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pickles さま
コメントありがとうございます。
低過庵!!想像が膨らみます・・・とっても楽しみですねっ。
高過庵建設のビデオで、大の大人が数人、
中で気持ち良さそうにゴロゴロしていたのがとても印象的でした。
あ~私もゴロゴロしてみたいです。
picklesさんの真下からのアングル、ナイスですね!
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naoko さま
コメントありがとうございます。
そうなんですよ~
これは偶然?いや、必然ですよねっ笑。
きっと高過庵が私を呼び寄せたに違いないっ!
・・・と思っちゃうほどの驚きでした。
お茶受けに、高過庵の小窓から眺める景色も味わってみたいですねっ。
そうそう、多少揺れるそうです。
風に吹かれて揺れながら、の~んびり・・・いいなあ♪
大人の遊び心ですね。
6. Posted by mizdesign   2007年08月27日 01:39
はじめまして。TBありがとうございました。
高過庵の制作記を展示会場でじっくり見ましたが、本物はずっと凄そうですね。
藤森さんの建物は、特に初期のものがパワーがあって好きです。
7. Posted by ハシビロコウ   2007年08月28日 11:33
mizdesign さま
コメントありがとうございます。
こちらこそ、TBありがとうございました。
展覧会で藤森建築の写真を見て、実物を拝見しましたが、
存在感たっぷりなのに、周囲に溶け込んでいて、
とても素敵な景観をかもし出していました。
国分寺市にある「タンポポ・ハウス」も見に行きたいですね。
8. Posted by メカ人生   2007年09月03日 15:17
はじめまして、TBしていただいてありがとうございます。最近アップしていなかったので、ようやく気がつきました。高過庵、あそこは、日本のスイスのような所でした。
9. Posted by moimoi   2007年09月05日 00:41
藤森建築というのは知らなかったのですがすごいインパクトですね!
きっとハシビロコウさんの見たいなぁ~っていう気持ちが通じたんですね、
こういうことがあると旅が楽しくなってしまいます!(^^)v
突然木々の間から見たかったものが現れて、わぁ~っ!!ていう気持ち、考えただけでわくわくしちゃいます、高過庵っていうネーミングも遊び心があっていいですね♪こうなると低過庵というのもやけに気になります(笑)
(ちょっと前にコメントしたのが消えてしまって又書き込みしているのですが、もし二つだぶっていたらすみませんがどっちか消してくださいませ~^^;)
10. Posted by ハシビロコウ   2007年09月07日 22:36
moimoi さま
コメントありがとうございます。
私も初めて藤森さんの作品を知った時は、驚きました!
個性的なのに、すっごく自然に馴染んじゃってて、
何より藤森さんご自身が楽しそうに造られてるのが伝わってくるのがいいですね♪
高過庵との出会いはまさに衝撃的でしたっ。
こ・・・これは運命?!笑。
moimoiさんもわくわくして下さって、嬉しいです!
一旦コメントが消えてしまったんですね、お手数をおかけしてしまいました。
二度書き込み頂いて、ありがとうございます!
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メカ人生 さま
コメントありがとうございます。
こちらこそ、TBさせて頂きありがとうございました。
日本のスイス・・・うわぁ~素敵な表現ですね!!
季節を変えて、また訪れてみたいです。

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